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日本人の勝算―人口減少×高齢化×資本主義
日本人の勝算―人口減少×高齢化×資本主義
書籍内容
社員のオススメコメント
元ゴールドマン・サックスのアナリストで、現在は小西美術工藝社社長と三田証券の社外取締役を兼任し、日本政府観光局の特別顧問として政策提言も行う著者が書いた、今後の日本社会と会社が志向すべき提言書。急激な少子高齢化による人口減少社会を迎え、途上国に陥らないために日本社会と会社がどう立ち回るべきかを説いた本です。
出版日 2019年1月11日
同書では、今後の人口減と高齢化による潜在需要低下とデフレ圧増加が必ず起こる中で経済政策とマインドの転換が必要で有るとし、その中核は「最低賃金の段階的暫時引き上げによる高所得化・高付加価値化」「生産性の向上」と結論付けます。
また、それを成すには新技術と組織、既存経営資源の組み直し戦略の導入や、時代に沿った経営者と社員の再教育による高スキル能力の獲得等が必要であると説きます。
結果、生産性向上と高所得化を志向した企業は規模拡大という動機を生み、稼ぐ力を拡大させる必要に迫られる。引いてはそれが国内で熾烈化した過当競争を勝ち抜いての企業安定化に繋がり、副次的に少子化の中でも継続した若い力の雇用獲得を産むと指摘しています。
大きくは以上のような国と企業に対する提言書ですが、これを我々の組織に置き換えて考えると痛感させられる箇所が多い、学びの書でもありました。
今後、自己所属組織の伸長を考えたい管理者向けにお薦めの本です。
〈ゲーム事業部 制作部 部長/入社18年目〉